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山村ドレス工房で行っている技術の一部をご紹介いたします。


やわらかく見える形

実際の服の硬さ柔らかさは、使う生地と裏側の細工で大半が決まってしまうので、形によって変わるわけではありません。
でも、出来上がってみると、硬く見えるたり柔らかく見えたりします。
もちろん、全体的なデザインによって違って見えることもありますが、細かいことの積み重ねが重要だと思います。
デザインや素材は様々なので、全ての服を、柔らかく見えるように作るわけではありませんが、細やかなこだわりを大切にしています。


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【写真・左】 オーダーメイドで使用した型紙です。
型紙は、設計図というよりはデッサンに近い感覚で描いているので、曲線はフリーハンドで描く時もあります。
大量生産には不向きな方法ですが、一着を作るためには良い方法だと思います。
【写真・右】 柔らかい線は、柔らかい筆記具から生まれるように思いっているので、型紙を描く時の筆記具と、デザイン画を描く時の筆記具は同じです。
シャープペンシルではなくて、芯の太いレッドホルダーを愛用しています。



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【写真・左】 接着芯の貼り方や縫い代の付け方は、表地やデザインによって毎回少しずつ違いますが、極端な違いはなく、接着芯と伸びを抑制するテープを併用しています。
このテープは 「伸び止めテープ」 というように、主な目的は生地が伸びて形が崩れるのを防ぐ役割です。
形が崩れること自体は良いことではありませんが、無理に固定せずに伸びるにまかせた方が良い所も沢山あるので、必要最低限の使用に止めています。
【写真・右】 このテープを使うもう一つの目的に、端の部分に少し厚みを持たせることによって、質感を高めるということがあります。
仕上りを薄くしたい場合は、他の方法をとることもありますが、端の部分は、ある程度の厚みを持たせることが多いです。



細かなこだわりも大切に


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【写真・左】 ハンドステッチは、山村ドレス工房でよく用いる技法ですが、糸の種類の選択、糸の色の選択、ステッチの幅の選択、引っ張り気味で縫うか、引っ張らないで縫うかの選択など、その時の生地やデザインに合わせた技法を選択しています。
【写真・右】 ボタンホールは手縫いで行っていますが、その前のミシンの工程も、生地やデザインによって変えています。
赤の糸が2本(1週)のものと、4本(2週)があり、4本(2週)の方が安定性が良いのですが、ボタンホールの仕上がりがやや硬く太くなり、2本(1週)で問題のない生地は、こちらの方法にしています。



裏側も完結させる

表から一見すると同じデザインでも、裏側をどのように作るかによって、かかる手間はずいぶんと違ってきます。
でも、なんでも手間をかければ良いかというと、そんなことはありません。
簡単なことは簡単に済ませた方が良いことも沢山あります。
手仕事が必要なところは手を使って作りますが、あまり手仕事が目立ちすぎるのも良いことではないように思います。

大切なことは完結させることで、細部にわたって 「何故こうしたか?」 ということを日々自問し続けてています。
このようなことが、服の姿を一変させるわけではありませんが、細かな所のこだわりの積み重ねることが、結果として全体的に良い雰囲気をかもし出すように思っています。


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【写真・左】 見返しの裾の部分です。この方法が、最も裏表双方がきれいに仕上がると思いますが、薄い生地だと他の方法にするかもしれません。
【写真・右】 比翼仕立ての裏側(表からボタンを見えないようにする技術)です。比翼仕立てはどうしても境目が表から判ってしまいがちですが、この方法ならキレイです。
これも、薄い生地などには採用できない可能性がありますが、その場合は、他の技法にするか、デザインを変えるか、全体を見て最良の方法を選択しています。



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【写真・左】 ジャケットの袖付けを裏側から見たところで、「袋縫い」という技術を使っています。
袖付けに袋縫いを行うこと自体、難しいことなのですが、山村ドレス工房では、通常、この袋縫いの幅を約4mmと、限界まで細く仕上げています。
4mmにしているのは、5mmの幅のものと比べて美しいこと、それ以上は細くできないことが理由です。
ただ、縫い目が硬くなることなど、袋縫いにすることの欠点もあるので、必ずこの方法を用いるわけではありません。
【写真・右】 両方とも、ブラウスのスリットの部分ですが、用いた技術が違います。
これも、裏側から見た美しさと、表から見た弊害とのバランスを考えて、それぞれの方法を選択しました。



毛芯仕立て

ご要望に応じて、毛芯仕立ても承ります。
通常の紳士服で行われているものよりは、かなり柔らかく仕上げています。


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【写真・左】 前身頃の芯と増芯を、ハ刺しで合わせているところです。
【写真・右】 上衿の増芯をハ刺しをしているところです。



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【写真・左右】 完成した状態での衿のカーブに合わせて、ハ刺しをする時に衿をカーブさせながら縫い付けます。



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【写真・左】 このように、カーブした状態に仕上がります。
【写真・右】 衿全体では、このようになります。

 



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